BTSが所属するBigHit Musicの元社員が、BTS関連グッズ事業への投資金を名目に詐欺行為を行ったとして、懲役刑が言い渡されました。
韓国の聯合ニュースによると、光州地方裁判所刑事12部(パク・ジェソン裁判長)は、特定犯罪加重処罰法に基づく詐欺の罪で起訴されたA氏(40歳)に対し、懲役2年、執行猶予3年を言い渡し、社会奉仕120時間を命じたと20日に明らかにしました。
A氏は、昨年6月にソウル市龍山区にあるBigHit Music本社で、BTSメンバーのグッズ事業を行うと装い、被害者を騙して17回にわたり総額5億7600万ウォン(約5700万円)をだまし取ったとして裁判にかけられていました。
A氏は「BTSメンバーが軍隊に行く前にソロ活動を予定しており、その際にファンに配布するグッズのための投資金を募っている」と説明。
「お金を貸してくれれば元本と利益を支払う」と被害者を信用させたことが明らかになっています。
調査によると、A氏は集めた投資金を、自身の借金返済に充てていたとのことです。
裁判所は「有名エンターテインメント会社のチーム長という肩書きを利用し、事業投資金の名目で多額の資金をだまし取った罪は重い。しかし、被害者に6億ウォン以上を返済し、元本を補填した点を考慮して執行猶予を言い渡す」と述べました。
BTSの周辺では、これまでにも逮捕者が相次いでいます。
2023年6月には、HYBEの系列会社に勤務する社員3名が、未公開情報を利用して株式を売却したとして、資本市場法違反の疑いで起訴。
逮捕・起訴されたのは下記の3人です。
- BIGHIT MUSIC:元社員のイ氏(32歳、女性)
- BELIFT LAB:元社員のキム氏(40歳、男性)
- SOURCE MUSIC:現職社員のキム氏(36歳、男性)
彼らは、BTSメンバーの入隊およびグループ活動休止に関する未公開情報を事前に入手し、HYBE株を売却した疑いで起訴されました。
3人はBTSのマネージャー業務などを8~10年にわたって担当し、メンバーの入隊に関する情報などに容易にアクセスできる立場だったことが判明しています。
今回の事件で、BTSの近くで働くスタッフとしては4人目の逮捕者となります。
次々に犯罪行為が発覚する環境の中で、メンバーが安心して活動を続けられるのか、疑問を感じずにはいられません。
他にも、20代の男がBTSメンバーを装い、HYBEのプロデューサーたちを騙して音源を流出させて逮捕されるという信じがたい事態も発生しています。
これほど多くの問題が1つの企業で立て続けに起きるということは、やはり内部に何か大きな問題を抱えているのではないかと感じてしまいます。