HYBEの日本本社である「HYBE LABELS JAPAN」が、「YX LABELS(ワイエックス・レーベルズ)」に社名を変更しました。
この新しい社名には、日本の音楽市場に新たな軸(aXis)を築くという意志が込められているとのこと。
また、ファン(You)を含むすべての若者(Youth)に対して、最も革新的(eXtreme)で優れた(eXcellence)エンターテインメント体験を提供することを目指すという意味も含まれているそうです。
以前から、ターゲットを若者にシフトしていきたいんだな…というのはひしひし感じていましたが、、
ついに社名にも「若者」を入れてしまった……😂
YX LABELSは、常に新たな流行をリードし、これまでにないエンターテインメント体験を届けることを目標としています。
この社名変更は、「HYBE 2.0」戦略の一環です。
HYBEは2024年8月に、新たな成長戦略「HYBE 2.0」を発表し、特に音楽事業において「マルチレーベルシステムの高度化」と「マルチホーム、マルチジャンル戦略の具体化」を重要なキーワードとして掲げています。
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「マルチホーム、マルチジャンル戦略」とは、各国の文化や特性を反映させた事業を展開する方針のことを指します。
HYBE JAPANは、
「日本市場のリーディングカンパニーとして、独立したマルチレーベル体制を構築していく計画です。また、日本国内での『マルチホーム、マルチジャンル戦略』をさらに強化していきます」「より魅力的なエンターテインメント体験を世界に広める『Beyond Japan(ビヨンド・ジャパン)』の実現に向けて、今後さらに事業を拡大していきます」
と、コメントしています。
韓国の企業に「Beyond Japan(日本の枠を越えて世界へ)を実現する」と言われても…納得できる日本人はかなり少ないと思います、、😂
それなら枠を越えるまでもなく、最初から日本以外の国でやればいいことです。
「YX LABELS(ワイエックス・レーベルズ)」は日本で成功するか?
HYBEが日本でマルチレーベル戦略を成功させるかどうかは、日本の音楽市場の特性をどれだけ深く理解し、適応できるかにかかっていると思います。
日本の音楽市場ってすごく多様で、単純なK-POPのアイドル戦略をそのまま横展開するだけでは成功が難しいかもしれませんね🤔
音楽の好みの多様性
日本の音楽ファンは、特定のジャンルに偏らず、80年代のシティポップやロック、J-POP、ボーカロイド、アニソン、インディーズ系まで幅広く支持しています。
最近では、SpotifyやYouTubeの影響で、若い世代でも昭和や平成初期の楽曲を好む傾向が見られますよね。
かといって、それを真似した音楽を新たに作ってもヒットするとは思えません。
このような日本の音楽市場で、HYBEが得意とする「グローバルアイドル」戦略だけではうまくいかないような気もします。。
男性アイドル市場の年齢層の違い
日本では男性アイドルを熱心に応援するのは40〜50代前後の女性が多い傾向にあります。
これはジャニーズ(現SMILE-UP)の影響も大きく、ファンたちが「育てる」「見守る」という感覚でアイドルを応援する文化が根付いています。
もちろん、若い世代のファンも韓国のアイドルに目を向ける傾向は強いですが、グループを熱心に応援するというよりは、「良い曲が出たら応援する」といったライトなファンが大半のように感じます。
つまり、「K-POP流のアイドル」を好きになる人はすでに好きになって応援している可能性が高いので、今よりも増やすというか裾野を広げるというのは、なかなか難しいのではないでしょうか。
「マルチレーベル」としての戦略次第
もしHYBEが、日本での「マルチレーベル化」を「K-POPのスタイルをそのまま拡張する」と考えているなら、それは日本では受け入れられにくい可能性が高いです。
しかし、「日本独自の音楽市場を理解し、そこに適応する形で新たなジャンルやアーティストを展開する」なら、成功のチャンスはあるでしょう。
たとえば、シティポップの復興やバンド系アーティストのプロデュース、J-POPらしい楽曲作りを強化するなど、日本のリスナーが受け入れやすい方向性を打ち出せるかどうかがカギになりそうです。
ただ、最初から世界進出を打ち出しているところを見ると、日本国内向けの音楽を考えているわけでもなさそうですね。
おそらくまた、日本国内の芸能事務所やレーベルをどんどん買収していく計画なのかも知れませんが、そうなれば日本の音楽業界にとっては大きな損失になると思います。
これから「YX LABELS(ワイエックス・レーベルズ)」がどのような動きを見せるのか、注目していきましょう☺️