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「グクテテ対タルドク収容所」2月に判決の言い渡し…損害賠償額は?

テテとジョングクさんがYouTubeチャンネル「タルドク収容所」の運営者A氏を相手に提起した損害賠償訴訟が進行中です。

裁判所はこの件について、2025年2月に「判決」を下す予定ですが、A氏側の書面提出の遅延が裁判の進行に影響を与えているとされています。

一説にはA氏が判決を先延ばしにするために、書類提出を意図的に送らせているのでは?という話もあり、判決に注目が集まっています。

目次

「グクテテがタルドク収容所を提訴」現在の進行状況

2025年1月17日、ソウル西部地方裁判所ではBIGHIT MUSICとBTSメンバーであるテテとジョングクさんが提起した損害賠償訴訟の3回目の弁論が行われました。

前述の通り、テテとグクさんはA氏が運営するYouTubeチャンネルが虚偽の情報を広め、名誉を毀損したとして、9,000万ウォン(約900万円)の損害賠償を求めています。

双方の主張

  • BIGHIT MUSIC側(グクテテ)の主張
    BIGHIT MUSICは、A氏が「虚偽の事実に基づいた動画を製作・公開し、それを通じて収益を得ていた」として、これが肖像権や人格権の侵害にあたると主張。また、A氏の行為が同社の業務妨害に該当するとも述べています。
  • A氏側の反論
    A氏側は「動画が株価下落に影響を与えたという主張には因果関係が認められない」と反論。さらに、損害賠償額が過剰であるとも主張しました。

裁判の背景

BIGHIT MUSICは、以前からBTSに対する誹謗中傷や虚偽情報を発信する悪質なネットユーザーに対し、法的措置を取ることを明言しています。

タルドク収容所に関連する裁判では、他のアイドルに関しても運営者に罰金や懲役刑が科されるなど、法的な制裁が続いています。

「タルドク収容所」これまでの裁判結果

タルドク収容所を運営していたA氏は、カンダニエルさんの私生活について虚偽の情報を流し、名誉を傷つけたとして提訴され、裁判所はA氏に1,000万ウォンの罰金を課しました。

A氏は上訴せず、判決は確定しています。

また、タルドク収容所の件は刑事事件としても起訴されており、最近、A氏に懲役刑が言い渡されています。

このチャンネルは、2021年から複数のアイドルや有名人に関する虚偽の噂を取り上げ、批判的な内容の動画を投稿していたことで知られています。

カンダニエルさんの裁判において、A氏は「軽率で思慮が足りなかった。被害者に傷を与えたことに対して申し訳ない」と謝罪しましたが、一方で「カンダニエルさんを中傷する意図はなく、情報の虚偽性について認識がなかった」として無罪を主張しました。

判決で裁判所は「A氏の動画は公益を目的としたものとは言えず、被害者を中傷する意図があったと判断される」として、罪を認めました。

さらに裁判所は「A氏は動画の出所を明示せず、被害者に対する深刻な名誉毀損を行った」とし、「反省の姿勢を示さず、被害者からの許しも得られていない」と厳しく批判しました。

カンダニエルさんの所属事務所ARAは、今回の判決後、刑事事件とは別に1億ウォンの損害賠償訴訟を提起する意向を表明し、これ以上の被害者が出ないようにするための対応を進めています。

A氏の罪と罰…バランスは適切か?

A氏に対する刑事裁判と民事裁判での判決(懲役2年執行猶予3年、総額約3,000万円の罰金)を合わせると、その負担がとても大きく感じられるのも事実です。

まだ終わっていない裁判もあるので、今後さらに負担は増えていくでしょう。

A氏よりもさらに悪質な発信をしている人やYouTuberが野放しになっている中で、A氏だけが「見せしめ」にされているような印象を持つ人もいるかも知れません。

しかし、A氏が行った行為は単なる誹謗中傷にとどまらず、それを使って収益を得ようとした悪質なビジネスであったことが問題です。

また、虚偽の内容がファンや被害者に与えた精神的な影響や社会的なダメージも非常に深刻です。

そのため、今回の刑罰が妥当だと考えられる部分も確かにあります。

とはいえ、今後の裁判の進展を通じて、A氏が犯した罪と科された罰のバランスが本当に適切であるかどうかを慎重に見守ることも大切です。

A氏が重い罰を受ける一方で悪質な行為を繰り返すアンチが野放しになっていれば、ファンの混乱を招きます。

「A氏を告訴するなら、なぜあの人は告訴しないの?」という、事務所側への不信感にもつながるでしょう。

この問題が、同じような悪質な行為を防ぐための一歩となるかどうか、引き続き注目していきたいと思います。

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