これまでお伝えしている通り、HYBEは2024年4月26日、子会社であるADORのミン・ヒジン代表とADOR副代表A氏をソウル龍山警察署に業務上背任の疑いで告発しました。
これに関連して、韓国の法曹界からは、現段階で公開されている証拠とHYBE側の説明を総合すると、ミン代表が「経営権奪取計画」を本当に立てていたとしても、業務上背任罪の適用は難しいとの意見が大半になっています。
業務上背任罪は、予備や陰謀段階での処罰規定がありません。
つまり、いくら綿密に計画が練られていたとしても、実行していない限りは罪を問えません。
また、韓国の家庭裁判所判事出身のイ·ヒョンゴン弁護士はSNSを通じて、「HYBEの立場文を見ても(ミン代表が)背任陰謀を会社会議録、業務日誌に記載したというが、そんな話があるだろうか?」「カカオトーク資料が最も決定的な証拠だと主張するなら、HYBEは滅びたと見なければならない」と主張しています。
ミン代表に業務上背任罪は適用されない?
背任罪は、会社に実害が生じたという証拠がなければ刑事処罰は適用されないため、現地の弁護士は、「ミン代表が具体的な行動に移していない限り、業務上背任罪が成立することはない」と語っています。
また、別の弁護士も、「具体的な行動が伴って会社の価値を落とした場合にのみ、業務上背任罪が成立する」と指摘。現状ではHYBEが指摘するミン代表の背任行為が具体的でないとも述べています。
HYBEは、ミン代表のこれまでの言動について色々な問題があったとして、さまざまな情報を出しました。
ただ、その情報自体が「内輪での話の中でこんな暴言があった」とか、「呪術師に経営の相談をしていた」とか、それが正しいか間違いかは別として、「背任罪」を問えるような具体的な事実は何もないのです。
むしろ、ミン代表が友人である呪術師と会話している様子をHYBE側が盗聴や盗撮していたのか、または記録していたメディアをハッキングしたのかわかりませんが、そちらの方が明らかに犯罪だと感じました😨
(ミン代表も記者会見の中で訴えるつもりだと言っていました。)
ミン代表が呪術師にBTSが兵役に行くように頼んでいたなどの話もありましたが、そんな馬鹿げた話を韓国を代表する大企業が出してきていることに驚愕しました😞
ミン代表と呪術師が祈祷でもして、それでBTSは兵役に行くことになったのでしょうか?
違いますよね。。彼らは自分たちの意思で入隊を決めたのです。
ミン代表が本当に呪術師とそうした会話をしたかどうか、そんなのどっちでも良いですし、それを背任行為だと言うHYBE経営陣の方が怖いです。
ミン代表が「BTSを嫌っていた」という風に見せてアミたちを焚き付け、ミン代表の立場を追い込もうとする魂胆が見え隠れしています。
ミン代表が経営権を奪うのは不可能
さらに韓国の弁護士は、ADOR株の持分構造についても言及しており、HYBEが80%、残りの20%をミン代表などが保有しているため、「経営権奪取自体が不可能である」という点も強調しています。
最初から何度も書いていますが、、
何をどうやっても経営権を奪うことなんて出来ないのに、HYBEがどうしてそんな疑いをミン代表にかけたのか、本当に理解できません。
そもそもミン・ヒジンさんはADOR代表ですよね、、
雇われ社長だとしても、自分の好きなようにアーティストをプロデュースして成功させて満足して仕事をしているわけじゃないですか。
そんな人が、どうして経営権を奪わなくてはいけないのでしょうか。
HYBEとミン・ヒジン代表の泥試合はどうなる?
当初、ミン・ヒジンさんが捜査され、起訴される可能性は高かったと思います。
しかし今は、韓国世論が「これはさすがにおかしいのでは?」という考えに偏っているので、強行できていません。
このままHYBEに対して疑問を持つ人が増えていけば、疑いのままうやむやになる可能性もあるのかも知れませんね。
韓国は世論次第なので、ミン・ヒジン代表はすごくうまく立ち回ったと思います。
HYBEはまさかミン・ヒジン代表が涙の記者会見までやるとは、予想できてなかったでしょう。
ミン代表はそのままラジオやTV番組のインタビューにも出演していて、自分の潔白を主張しました。その中ではHYBEのやり方は怖いと、何度も言っていました。
身を守るために、やれることを全てやったのではないかと感じました。