画像 : Unsplash / Martti Salmi
現地時間7月2日(日)夜8時半から予定されていた「CELINE(セリーヌ・オム)2024年夏」イベントがパリの大規模な暴動の影響で中止されました。
テテはこのイベントに参加するため6月30日に出国してパリに入っていましたが、すでにその時にはパリで暴動が始まっており、日本でも外務省から注意喚起が出ていました。
開催時間と暴動が行われる時間も完全に重なっていましたし、中止はやむを得ないことだったと思います。
CELINEがイベント中止を発表
LVMHグループのファッションハウスが顧客に送ったメールです。
「ここ数日の出来事と、ゲストと私たちのチームの安全に対する潜在的なリスクを回避するため、残念ながらラ・ガイテ・リリックで開催予定だったセリーヌ・オムの2024年夏のショーをキャンセルすることをお知らせします」
CELINEクリエイティブディレクター エディスリマンさんがInstagramで発表した声明です。
「ファッション・ハウス、私のチーム、そしてワークショップにとって多大な労力を要するファッションショーを突然キャンセルしなければならないことは、大変残念なことです。また、すべてのゲスト、ジャーナリスト、アーティスト、ミュージシャンにとっても残念なことです。
彼らの安全は当然、私たちにとって最優先事項であり、この極めて深刻な騒動の不確実な展開には、私たち全員が最大限の注意を払う必要があります。
フランスとその首都がこれほどまでに悲しみに打ちひしがれているときに、パリでファッションショーを開催することは、私の観点からだけでも、思慮に欠け、まったく不適切であるように思われます。
HEDI S.」
パリの大規模暴動とは
パリでは以前から断続的にデモや暴動が起きていましたが、今回の騒ぎはより深刻なものとなっています。
発端は現地時間の6月27日。
パリ郊外ナンテールで、フランス警察が10代の運転手を射殺した事件がありました。
運転手は17歳の少年で、交通違反で止められた際に車で警察から逃げようとしたところ、射殺されたのでした。
警察は当初、少年が自分の車で警官らに衝突しようとしたと発表していましたが、その様子を近くで居合わせた人が録画しており、SNSですぐに拡散。
この事件に対する怒りはフランス全体に暴動を引き起こし、警察と群衆との対立に繋がっています。
フランスのマクロン大統領が率いる警察による、十代の若者射殺事件。
全国的な抗議活動は3夜連続で続き、車が放火され、店舗が略奪され、数百人が逮捕されました。それでも騒動は現在も収まっていません。
テテのパリスケジュールの予定
CELINEは日曜日の夜に予定されていたイベント全ての中止を発表しています。
その中にはアフターパーティーも含まれているため、現在テテのパリでのスケジュールは白紙の状態であると考えられます。
同じ日にイベントやショーを予定していた他のブランドも次々に中止の声明を出しているので、今は1日も早く安全に帰国することが大切だと思います。