2025年7月22日、韓国ソウルでまたひとつ、K-POP界を取り巻く見過ごせない問題に進展がありました。
ソウル警察庁サイバー捜査隊は、外国系航空会社の職員A氏を含む3名を「情報通信網利用促進および情報保護などに関する法律」違反の疑いでソウル中央地検に送検しました。
これは、K-POP業界で長年問題視されてきた「芸能人の航空券情報流出」に関する事件です。
業界では以前から悪質な私生ファン(サセンファン)による過激な追跡行為が社会問題となっており、今回の捜査結果はその対策の一環として注目されています。
不法入手から転売まで──航空会社職員が関与
サイバー捜査の結果、A氏は航空会社の職員という立場を悪用し、K-POPアイドルなど芸能人の航空機搭乗情報を不法に取得していたことが判明しました。
その情報を中間業者に渡し、数千万ウォン(数百万円相当)という高額な報酬を受け取っていたとされています😮
すごい金額が手に入るので、軽い気持ちでやってしまう職員が後をたたないのでしょうね…。
業者は、受け取った情報をSNSのオープンチャットルームやダイレクトメッセージを通じて販売。
買い手のファンの中には、アイドルと同じ便に乗り込んで近づくサセンも含まれていました。
悪質なケースでは、同じ便を大量に予約したあとにキャンセルして芸能人の搭乗予定便そのものを欠航させるなど、日程に直接的な被害を与える行為もあったと報告されています😠
この問題に対してHYBEは、2023年頃から航空券情報の流出に特化した専門チームを設置し、継続的に警察への告発を行っていたそうです。
HYBEがSNS上で航空券情報を取引していた複数のアカウントを特定し、運営者の身元につながる証拠を確保。
それらを警察に提出したことで、警察が2024年2月にはA氏を、3月には協力者2名を逮捕。今回の送検につながった形です。
HYBEは今回の件について、以下のような強い姿勢を表明しています。
「今後の司法手続きや警察の追加捜査にも積極的に協力する計画です。アーティストの個人情報を商品として扱う犯罪行為については無寛容の原則で臨み、いかなる合意や善処もなく、最後まで責任を問う所存です」
K-POP界ではこれまでも度々、芸能人の個人情報が漏洩し、過激なファン行動によるトラブルが報じられてきました。
今回の事件が明るみに出たことで、K-POP業界全体の情報管理体制が見直される契機になることが期待されています。