『PROOF Collectors Edition』に収録されたジョングクさんのインタビューの一部を抜粋して日本語訳しました。
「PROOF」ジョングクさんインタビュー
『PROOF Collectors Edition』の中で印象的だったものを抜粋しています。
販売ページはこちらです。
空を飛ぶ夢
最近見た夢の中で、記憶に残っている夢はありますか?
「空を飛ぶ夢です。今までに空を飛ぶ夢を3回見ました。その内容は全部覚えています。
最初の夢は、僕が現実の中で飛んでいてゲームのバグ現象みたいに壁を突き抜けて床に入ったんです。
それでエラーになって夢から覚めました。
2番目の夢では、僕は空を飛んでいて「これは夢みたいだけど」と気付いて、目が覚めました。
そして、今回が3回目ですが、この夢が一番印象的な理由は、僕が夢の中で自分に呪文をかけたんです!
僕は、これが夢だということを知っていました。
夢の中にある友達が現れて「自分の真似をして呪文を叫んだら、君が今夢を見ていることに気付いても、絶対にこの夢から覚めないよ」と言いました。それで呪文を真似しました。
そうしたら、とてもきれいな空が広がる空間に行きました。その空を飛んでいたのです。
夢だと知って飛んでいたのに、夢から覚めないんです。かなり長い間飛びました。
空を飛ぶ夢は本当に幸せです。乗り物に乗るよりはるかに面白いです」
本名で呼ばれたい
どう呼ばれたら一番しっくりきますか?
「僕は、僕の本名で呼ばれる時が一番好きです。
僕の名前が一番僕らしいものだと思います」
人生の歩みは亀の速度
今の状況は、時速何kmで走っているように感じますか?
「亀の速度くらいです。 ただゆっくり歩いている速度みたいです。
歩きながら、途中で止まったり、また後ろに下がったりもします」
この速度は自分が望む速度ですか?それとも周りに合わせた速度ですか?
「僕が出したい速度のようです。 安定的にゆっくり行きたいんです。
何でも余裕を持って地道にやりたい気持ちが大きいです」
紫色の夕暮れの海辺で
1人でアコースティックライブで歌うとしたら、どんな時間と場所で歌ってみたいですか?
「夕暮れの海の前で。 赤い夕焼けじゃなくて、紫。
夕焼けの空の下で、季節は空気が新鮮で湿気のない、海の香りもして涼しい風が吹く季節だったらいいですね」
人間として、歌手として
防弾少年団として生きてきて、個人のチョン・ジョングクがもっと鮮明になったり、また薄れるなど変化があったと思いますか?
「僕は普段、チョン・ジョングクとBTSジョングクを分離しようとしていません。うまく共存しています。
すべてが連結されていて、これを分離したとしても区別することはできません。 どちらにしても僕じゃないですか。
もし分離したなら、人間チョン・ジョングクは少し何かが足りないと思います。 逆にBTSのジョングクはかなりうまくやっていると思います。
それは、人間としての僕なのか、歌手としての僕なのかについての違いであると思います」
「紫色」について
自分を表現する色は何だと思いますか?
「紫色です。
紫色が最初から好きだったわけではないけど、BTSとして活動をしながら象徴的な色になったので好きになりました。
ファンたちが気に入ってくれたことで、僕の心にしっくりと落ち着いた色です。 そして、奥深くて綺麗じゃないですか。
紫色ほどの色は他には無いようです」
大きくて小さな枕
幼少期を振り返る時に懐かしく感じるものがありますか?
「幼い頃、いつも抱いて寝ていた枕がありました。
僕よりも大きな枕でした。その枕があるとよく眠れるようになりました。
釜山の万徳に住んでいた時まではあったんですが、今ではなくなってしまったでしょう。
あの頃は僕の体が小さかったから枕が僕よりも大きく感じられたんですが、枕が本当に僕より大きかったのかちょっと気になりますね。
今見ると小さい枕だと思います」
26歳
精神年齢は何歳くらいだと思いますか?
「長い間、僕は15歳で留まっていると思ってきました。その年齢で練習生になるためにソウルに来たんです。
15歳から社会生活をしたのですが、社会を生きていくために役立つことを学びたかったのではなく、歌手になるための社会生活でした。
勉強をしたわけでもないし、内面の知識を積んだのとも違うので、僕は僕がその年齢で留まっていると感じていました。
今の精神年齢は、僕の年齢と同じ26歳です。
大学に入学して、他の人生を生きている方々とは全く違う26歳だけど、でも周りの人と会話をしながら話が通じ合ったりする時に、自分の精神年齢は26歳ではないかと感じます」
暗闇の中で何もできなかった頃
振り返ってみて、一番真っ暗だった瞬間はいつですか?
「全てを手放したかった時があったのですが、その時が一番真っ暗でした。
その時は幼かったし、またそれくらいの苦しさがあったからだと思います。
でも今は時間がかなり経ったじゃないですか。
もしも今の僕の年齢でそういう瞬間が来たら、何かを変えることができたでしょう。でもその時の僕にはできることが何もありませんでした。
その時、僕のそばで闇を光にしてくれたのはメンバーたちでした」
愛は適度に
誰かを愛するために必要なものがあるなら、それは何でしょうか?
「何かが必要だからと準備するよりは、むしろ引いた方が誰かを上手に愛することができるようです。
相手に対する感情が過剰でもダメだし、何でも適度でこそ本当に愛せるのではないかと思います」
言葉と文章は半々
言葉で心を表現することと文章で心を表現することのどちらが気楽ですか?
「どっちが気楽なのかはよく分からないけど、僕が望んでいるのは、言葉と文章の長所を半々に混ぜて表現することです。
文章では感情をよく整理して伝えることができ、言葉は文章のようにきれいに整理できませんが、僕の感情がそのまま完全に入るからです」
揺るがないグクさん
グクさんのインタビューを読むたび思うのは、揺るがない人だなぁということです。
心の中に頑丈な木がスックと生えているように、どんなことがあっても、暗闇をくぐりぬけても、魂がすり減らなくていつも自分のペースを崩さず生きることができるのはとてもすごいことだと思います。
昨年のVOGUE KOREAのインタビューはこちらの記事で日本語訳しています。
私にとってグクさんはとてもミステリアスな人です、、
率直な言葉の奥に隠れているもの。
今回もまた、本質を掴みきれず煙に撒かれたような気がします😌