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BTSとユニセフ「Love Myself」- 自分を愛することから始まった奇跡

ナムさんがインスタのプロフ画像を地味にモノクロに変えたと話題になってますが、昨日のWeverseでは、自身の結婚観について「早く結婚するとみんなが悲しむだろうから、できなかもしれないね」と冗談をとばすなど、こども時代の写真のとおり、愛嬌のある発言をしていました🤗

画像: https://www.instagram.com/rkive/

先日は、ナムさんのキュレーションによる特別展示「RM×SFMOMA」を、来年2026年10月からサンフランシスコ現代美術館で開催すると発表しました。

ナムさんの所蔵品や美術館が所蔵する作品など200点あまりを特別に公開するということで、アートキュレーターとしての活動も本格的になってきて、ほんとに楽しみですね☺️

画像: https://www.instagram.com/rkive/

目次

世界を変える一歩は、“自分を愛すること”から

さて、最近注目度の高いナムさんですが、ナムさんといえば思い出されるのは2018年の国連スピーチです。

2017年11月、BTSはユニセフ(UNICEF)とともに、「Love Myself」キャンペーンを開始します。
スローガンは、“真の愛は自分を愛することから始まる(Love Myself, Love Others)”。言葉どおり、「暴力のない社会をつくる」「心の傷を癒す」という願いがこめられています。

そして、BTSとBIGHITは、約5億ウォン(約5000万円)を初回寄付として拠出、さらにアルバムやグッズの収益の一部も寄付にあてたのでした。
この活動は、ユニセフの活動の一環として、世界中の子どもや若者たちの安全を守る支援につながったんですね🥹


画像: Unicef

🕊️ “Speak Yourself”──ナムさんの国連スピーチ

そして翌年2018年9月、BTSは国連本部の演壇に立ちました。
ナムさんが語ったスピーチは、今も多くの人の心に残っています。

“No matter who you are, where you’re from, your skin color, your gender identity: speak yourself.”
(あなたが誰であっても、どこから来たとしても、どんな姿をしていても、自分の声で語ってください)

この一言には、自分を愛し、ありのままを受け入れるという想いが込められていました。

このスピーチをはじめて見たとき、胸の奥がじんと温かくなったのを今でも覚えています😌
ナムさんの静かな語り口が、まるで世界中の若者に優しく手を差し伸べるようで。。

ちょうどあれから7年が経ちますが、とても感動的な内容でしたので、ちょっと長いですが全文を掲載しておきます。世界屈指の近現代美術館とコラボレーションをするほどのナムさんの感性があふれたスピーチだと思います。

~世界中の若者たちへ~

“国連事務総長、ユニセフ事務局長、各国首脳、そして世界中からお集まりの皆さんに感謝申し上げます。私の名前はキム・ナムジュン BTSのリーダー「RM」でもあります。今日の若い世代にとって非常に意味のあるこの場所にご招待いただき とても光栄です。

昨年11月、BTSはユニセフと共に『LOVE MYSELF (私自身をまず愛そう) 』キャンペーンを開始しました。「本当の愛は自分自身を愛することから始まる」という信念があるからです。そして 世界中の子どもと若者の保護を目的とする ユニセフの『#ENDviolence(暴力をなくそう)』キャンペーンと協力して活動しています。

このキャンペーンでは 僕たちのファンが 行動力と熱意を持って大きな役割を果たしてくれています。僕たちは 本当に世界一のファンを持っています。

さて まずは僕自身の話から始めたいと思います。

僕は 韓国・ソウル近郊のイルサンで生まれました。湖や丘のある本当に美しい町で 毎年フラワーフェスティバルも開催されています。僕は そこで幸せな幼少期を過ごし、ごく平凡な男の子でした。夜空を見上げて想いを巡らせたり、男の子らしい夢を見たりしていました。僕は世界を救えるスーパーヒーローだ、なんて想像もしていました。

僕たちの初期のCDアルバムのイントロに「9歳か10歳のとき 僕の心臓は止まった」という歌詞があります。振り返れば、他人が僕のことをどう思っているか、どう見えるかを、心配し始めたのが、その頃だったと思います。

夜空や星を見上げて空想することをやめ、他人がつくりあげた型に自分を押し込もうとしていました。自分の声を閉ざし、他人の声ばかり聞くようになりました。誰も、僕自身でさえ、自分の名前を呼びませんでした。心臓は止まり、目は閉ざされました。

このように、僕は、僕たちみんなは、名前を失い、幽霊のようになりました。

でも、僕には音楽がありました。自分の中で小さな声がしました 「目を覚ませ!自分自身の声を聞くんだ」。それでも 音楽が僕の本当の名前を呼んでくれるまで 長い時間がかかりました。

BTSのメンバーになると決めた後でさえ たくさんのハードルがありました。信じられない人もいるかもしれませんが ほとんどの人が 僕たちには見込みがないと思っていました。やめたくなるときもありましたが諦めずにここまで来られて とても幸運でした。

そうやって 僕もみんなも これからもつまずいたり転んだりするでしょう。

BTSは大きなスタジアムで公演し 数百万枚ものアルバムを売り上げるアーティストになりました。でも 僕は今でも 平凡な24歳の青年です。僕が何かを成し遂げたのだとしたら それはBTSのメンバーが側にいてくれて 世界中のARMYが愛とサポートで支えてくれたからです。

昨日、僕はミスをしたかもしれません。でも、過去の僕も僕には変わりありません。今の僕は、過去のすべての失敗やミスと共にあります。明日の僕が少しだけ賢くなったとしても、それも僕自身なのです。失敗やミスは僕自身であり、人生という星座を形作る最も輝く星たちなのです。

僕は 今の自分も 過去の自分も 将来なりたい自分も すべて愛せるようになりました。

最後にもうひとつ話したいことがあります。

アルバムをリリースし『LOVE MYSELF』キャンペーンを始めてから 世界中のファンから素晴らしいストーリーが届き始めました。僕たちのメッセージが 人生の困難を克服し 自分自身を愛する助けになったこと。そうしたストーリーは 僕たちが担う責任をいつも思い出させてくれます。

だから 僕たちみんなで もう一歩前に踏み出しましょう。

僕たちは 自分自身を愛することを学びました。だから今度は「自分自身のことを話そう」。

あなたの名前は何ですか? 何にワクワクして 何に心が高鳴るのか あなたのストーリーを聞かせてください。

あなたの声を聞きたい。あなたの信念を聞きたい。

あなたが誰なのか、どこから来たのか、肌の色や ジェンダー意識は関係ありません。

ただ、あなたのことを話してください。話すことで、自分の名前と声を見つけてください。

僕はキム・ナムジュン。 BTSのRMです。

アイドルです。韓国の小さな町で生まれたアーティストです。

他の人と同じように、人生でたくさんのミスをしてきました。

たくさんの失敗も恐れもあるけれど、自分を力いっぱい抱きしめることで、少しずつ自分自身を愛せるようになりました。

あなたの名前は何ですか?自分自身のことを話してください。”

※日本語訳は日本ユニセフによるものです

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