HYBEがエンターテインメント産業で圧倒的なリーダーシップを確保するための事業戦略「HYBE 2.0」を発表しました。
これは、ファンダムビジネスをグローバル主要市場に拡大展開すると同時に、急速に変化する市場環境に対応するための先制的な革新を成し遂げるという構想だそうです。
HYBE、新成長戦略「HYBE 2.0」を発表 https://t.co/rQfK17PbZA pic.twitter.com/gHn1bWy0nW
— PR TIMESエンタメ (@PRTIMES_ETM) August 1, 2024
こちらの記事では「HYBE 2.0」についてまとめました☺️
HYBE 2.0とは…?
HYBEは「2.0」を通じて、従来のレーベル、ソリューション、プラットフォームで構成されていたHYBEの3大事業領域が、音楽、プラットフォーム、そしてテック基盤の未来成長事業に再編されるそうです。
確か、2021年とか2022年にはNFT事業への参入を打ち出していましたが、それはどうなったのでしょうね🤔?
HYBE2.0のプレスリリースを見て一番衝撃なのは、「NFT」の文字が一言もなかったこと。Doonamについてはもう諦めムード出てるということなのかもしれない。 https://t.co/85WlHx3kuq pic.twitter.com/9h00QMgyCb
— Ricky Lee | Biz.目線でK-POP解説 (@rickylee_y) August 1, 2024
HYBEは中長期的な事業競争力を確保するため、昨年下半期からHYBE 2.0戦略を準備してきた、と発表しています。
音楽事業
まず、音楽事業では、コンテンツの品質とファンの体験を向上させ、韓国、米国、日本、ラテンアメリカでの事業拡大および地域間のシナジー創出を加速化する計画。
プラットフォーム事業
そしてプラットフォーム事業の中心となるWeverseは、日本と米国を対象にジャンルを拡大し、サービスモデルを高度化することで、アーティストの活動を活性化し、ファンによる豊かな体験を提供するとしています。
テック基盤(テクノロジー関連の事業)
テック基盤の未来成長事業領域では、現在インキュベーション中(育成中)のゲーム事業の本格的な拡張とともに、未来型エンターテインメントに対する先行研究開発(R&D)が推進される予定。
HYBEって新らしい分野への投資を積極的にやっていますが、K-POP全体の収益が先細る中で拡大路線を続けて大丈夫なのかな、、、と、ちょっと心配になります…😂
ここにきての事業戦略の変更は、HYBEの危機感のあらわれでしょうか。
個人的には、もう新規路線の開拓はやめて、今K-POPを支えてくれているファンにコミットする事業に転換していくべき時がきているような気がしますが。。
マルチレーベル「HYBE MUSIC GROUP APAC」新設
HYBEは音楽事業部門で韓国や日本のマルチレーベル事業を統括する「HYBE MUSIC GROUP APAC」を新設します。
このグループは、レーベル事業の成長と革新に必要な戦略およびプロセスの強化、リソース投資および音楽サービス機能の高度化に集中。
これにより、音楽事業の本質を強化し、グローバル事業の拡張を加速するとのこと。
HYBE MUSIC GROUP APACの代表には、BIGHIT MUSICのシン・ヨンジェ氏が就任します。
シン氏は2019年にHYBEの前身であるBIGHITに入社し、様々な戦略、政策、事業モデルの開発を担当しました。
2020年からはBIGHIT MUSICの代表を務め、BTSとTOMORROW X TOGETHERをグローバル市場で成功させた実績もある方です。
HYBEのマルチレーベルといえばADORとの紛争もいまだ収まらず、結局はNewJeansが活動休止を発表していますが、これもまたファンが置き去りになっている気がします。
「マルチホーム、マルチジャンル」戦略
HYBEは米国、日本、ラテンアメリカを中心に、現地文化と特性を反映した事業を展開し、各市場で主導的な事業者の地位を確保する「マルチホーム、マルチジャンル」戦略を推進中です。
HYBE 2.0では、各市場環境に合わせてK-POPのノウハウを融合させることで、事業戦略を具体化するそうです。
これにより、各市場で主導的な地位を確保し、従来K-POPを消費しなかった層にもリーチすることが可能としています。
世界最大の音楽市場である米国では、HYBEはレーベルサービスの発足と現地の新人開発を重点的に推進する計画です。
まず、HYBEアメリカ傘下に米国のマネジメント事業とHYBEの360ビジネスモデルを結合したレーベルサービスがスタートします。このレーベルサービスは、アーティストのキャリア成長を支援し、総合的なサービスを提供します。
また、HYBEは今年デビューしたKATSEYEを皮切りに、米国現地新人を持続的に輩出する計画です。
世界第2位の音楽市場である日本では、日本での現地アーティストの育成とJ-POP市場内のソリューション事業の拡大に力を注ぐ方針だそうです。
HYBEジャパンで事業成長を加速するために、SMエンターテイメント元会長のキム・ヨンミン氏を会長に選任しています。
そして、ラテンアメリカ市場を担当するHYBEラテンアメリカでは、メキシコに専用スタジオを建設し、プロデューサーやアーティストの発掘や育成を推進。
来年からはK-POPシステムを導入して育成する、ハイブリッドラテンアーティストのデビューも予定しています。
「Weverse」有料メンバーシップの拡張
Weverseは、今年第4四半期からファンダムサービスモデルを拡張し、さらに一段階高く跳躍する計画です。
まず、購読型(有料)のメンバーシップサービスが第4四半期に開始される予定です。
このサービスは既存のファンクラブメンバーシップとは別のサービスで、ファンにより便利な機能と一部ファンクラブ利用サービスを提供します。
デジタルメンバーシップカード、ボーナスゼリーの充電、広告のない映像視聴、VODオフライン保存など。
進化することは良いことですが、、Weverseが有料化したりシステムが複雑になってきたのって、いつからでしたっけ?
それくらいから利用者が激減していますよね😂
HYBEの成長戦略は成功する?
ということで、今回は「HYBE2.0」を簡単にまとめました。
今後まだBTSが活動再開するまでには約1年あるのですが、、その頃にHYBEはどうなっているんでしょうね……🥹