BTSの韓服(ハンボク)スーツをデザインしたことで知られる、デザイナーのキム・リウル氏の訃報が入ってきました。
南原警察署によると、2月11日午後9時10分ごろ、南原市道通洞のマンションの花壇に人が転落したという通報があったそうです。
マンションの住民からの連絡を受け、警察や救急隊が現場に駆けつけましたが、キム氏はすでに亡くなられていたとのことです。
調査の結果、キム氏は当日にご両親が住む南原の実家を訪れ、知人との通話を終えた後、ご自身の部屋でこのような選択をされたと伝えられています。
キム・リウル氏は2016年、韓服の生地を使用したスーツを製作して大きな話題となりました。
その後、多くのファッションブランドやプロジェクトにも携わって、デザイナーとしての地位を確立しました。
特に2020年には、BTSのメンバーが彼のデザインした韓服スーツを着用して米国の人気番組『ザ・トゥナイト・ショー(The Tonight Show Starring Jimmy Fallon)』に出演。
韓国・景福宮で公演を行った映像はYouTubeで数千万回再生され、大きな注目を集めました。
キム氏について、警察は現時点で事件性はないと判断し、詳しい経緯を調査しています。
キム・リウル氏のSNSには、まるでご自身の未来を暗示するかのような投稿が残されており、さらに多くの人々を驚かせました。
亡くなられる約1週間前、出生年「1993」と今年の「2025」という2つの数字を投稿。これが何を意味していたのかについて、関心が高まっています。
この悲報を受け、キム氏の知人やファンからは、SNSを通じて哀悼の意が寄せられています。
キム・リウル氏は、2023年には米国の経済誌『フォーブス(Forbes)』が選ぶ「アジアで影響力のある30歳以下30人(Forbes 30 Under 30 Asia)」に選出されるなど、その才能が高く評価されていました。
伝統的な韓服の生地を活かし、現代的なスーツを制作することでファッション業界に新たな風を吹き込み、多くの人々を魅了してきたキム・リウル氏。
彼の突然の訃報に多くの方々が深い哀しみを抱いています。ご冥福を心よりお祈り申し上げます。