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ジョングク『Decalcomania(デカルコマニー)』和訳|歌詞の意味を解説

ジョングクDecalcomaniaデカルコマニー

『Decalcomania(デカルコマニー)』は、ジョングクさんが2019年9月1日の誕生日にTwitterに投稿した自作曲です。

誕生日祝いのお礼として「幸せにしてくださってありがとうございます💜」とツイートしたあと、「これは…楽しみにしていてくださいㅎㅎ」という言葉と共に投稿したのが『Decalcomania(デカルコマニー)』でした。

「楽しみにしていてください」とコメントしていたので、近々リリースするのだと思ったアミさんも多かったようですが、リリースされることはありませんでした

その後ファンミーティングでリリースについてアミさんから質問されたジョングクさんは「ファイルを削除してしまった」と答えています、、😂

この曲、以前からなんだか歌詞が誤解されているような気がずっとしていたので、、

今回はジョングクさん『Decalcomania(デカルコマニー)』の和訳と歌詞の意味を考察してまとめてみました😊

*「Decalcomania」はジョングクさんではなく2019年当時にアミさんが名付けた曲名です。日本では転写技法のことを「デカルコマニー」と呼ぶので、和訳のタイトルはデカルコマニアではなくデカルコマニーとしました。

目次

ジョングク『Decalcomania(デカルコマニー)』歌詞・和訳

歌詞は私が聞き取って書き起こしたものです。ぜひTwitter(X)で、ジョングクさんの歌を聴きながら和訳を読んでみてください。

When I see you smile in the screen
画面の中で笑っている君
You’re good at everything
君はすべてが上手だよ
You’re just perfect
君はまさに完璧
Feels like I’ve never been you
僕は君のようには絶対なれない気がする

Do you even see me?
君にも僕が見える?
Do you know why I am?
なぜ僕なのか知ってる?
Oh how do I look now?
今の僕ってどうだろう?
You don’t like me like that
君はこんな僕を嫌うだろうな

Come and tell me, so much beautiful heart
ここに来て、心を美しくする術を僕に教えて
Oh I’m gonna listen to you
きちんと君の話を聞くよ
Please
どうか

All the numbers too big
全ての数字は大きすぎて
Can’t get out of your game
君のゲームから抜け出せないよ
Oh I want to paint it like you
ああ、君と同じに描きたいのに
Please
お願いだよ

I want to be your decalcomania
僕は君の写し絵になりたい
I want you
君が欲しいよ
I want to be your decalcomania
僕は君の写し絵になりたい
I want
欲しいよ
I want you
君が欲しい

ジョングク『Decalcomania(デカルコマニー)』歌詞の意味

転写を意味する「Decalcomania(デカルコマニー)」という言葉から、この曲はジョングクさんの心の中にいる2人の自分との対比を描いているんじゃないか?という意見を当時からよく見かけます。

つまり、アイドルとして光り輝く世界にいるジョングクさんと、プライベートの少し落ち込んだり闇を抱えたりもするジョングクさん。

その2つの存在の間で葛藤する心を描いたのが「Decalcomania(デカルコマニー)」ではないか?と、考える人が多いようです。

しかし、きちんと歌詞を理解すれば、「君」はジョングクさん自身ではないことが分かります

「君」は、ジョングクさんの憧れの人

まず、「君」は画面の中で笑っています。つまり有名人です。そして「Feels like I’ve never been you」という言葉がきます。「僕は君のようになれる気がしない」という意味です。

この時点で「君」はジョングクさんではなく、ジョングクさんが憧れている誰かであることが見えてきます。「目標にしているけれど、追いつける気がしない」と(当時は)思っていたわけですね🤔

そのあと、その有名人に対して自分の存在が見えるか、知ってるかとたずねています。「こんな僕は君に嫌われるだろうな」と、自虐までしています。

混沌とした心で

「Come and tell me, so much beautiful heart / Oh I’m gonna listen to you」

ここに来て教えて欲しい、心を浄化させたい、君の話なら僕は聞くよ。

という、心の叫びのような言葉がでてくるのですが、おそらくその時の心が、ジョングクさん的にはすごく汚れているような気がしていたのだと思います。

君のように心を綺麗にしたい、浄化したい、救われたい。そうした感情があるようです。

また、「君の話を聞くよ」という言葉にも当時の心情があらわれています。

自分から教えてくれと言っているのだから聞くのは当たり前のこと。あえて「聞くよ」という言葉が出てくるのは、たぶん当時のジョングクさんが周りの人からの助言や苦言に耳を貸さず、心を閉ざしていた現状があったように感じます。

君の話ならきちんと聞くから、どうか心を浄化して欲しい。

まるで泥沼の中でもがいているような、ジョングクさんの苦しい叫びが聞こえてきます。

悪夢の2019年9月

2019年9月1日が一体どういう日か、、😞、少し触れておこうと思います。

BTSは2019年8月中旬から初めての長期夏休みを取り、ジョングクさんはその間にタトゥーを入れ始めました。

夏休み明けの初仕事だった「BTS BON VOYAGE Season 4 ニュージーランド編」でジョングクさん自身が語ったように、休み中はたくさんの人と交流して遊んでいたようです。

2019年9月1日に「Decalcomania(デカルコマニー)」を投稿したあと、ジョングクさんとタトゥーアーティストとのスキャンダルが報道されました。2人の親密な写真もネットに投稿され、アミさんたちは騒然としました。

それは、BON VOYAGE撮影のためにニュージーランドに出かける直前のことでした。

「こんな僕は君に嫌われるだろう」と心配していたジョングクさんの、悪い予感が的中した出来事だったのではないでしょうか。

君のようになりたかったけれど…

「Decalcomania(デカルコマニー)」には、

憧れの人に近づきたくて必死に頑張っていた自分」と、

休み期間に何か大切なものを失ってしまったように感じる自分」との、

せめぎ合いが表現されているようです。

最後に「I want to be your decalcomania / I want you」という歌詞が出てきます。

僕は君の写し絵になりたい、君が欲しい」と。

つまり、もう今の自分、「君には嫌われるだろう」と感じるくらいの存在は捨ててしまって、いっそ君の写し絵になって生きていきたい。君という存在が欲しい。と、、、

割と衝撃的な言葉で締めくくっているのが印象的です。

この曲全体を読み解けば、ジョングクさんの憧れの存在に対して強い思いが伝わります。

それとともに、その時、2019年夏のジョングクさんの心の中がどれだけ混沌としていたか、救いを求めていたのか。

グクさんの心の痛みにも注目せざるを得ないと思います。

Decalcomaniaの「君」とは誰?

「Decalcomania(デカルコマニー)」に出てくる君は、ジョングクさんではなく、ジョングクさんにとって神聖な存在の憧れの人だと私は思います。

それが誰なのかは分かりませんが、2019年のグクさんにとってすごく大きな存在で、目標にしていた人物ではないでしょうか。

タトゥーを入れ始めた時期とも重なっているので、ジャスティン・ビーバーさんかも知れませんし、他のアーティストかも知れません。もしかしたらメンバーの中の誰かという可能性もありますよね。

Decalcomaniaを克服したグクさん

結局、「Decalcomania」を正式に発表することはなかったグクさんですが、おそらく投稿した時の葛藤、「誰かの写し絵になってしまいたい」という感情からは抜け出せたのではないかなと思います。

「数字が大きすぎてゲームから抜け出せない」という歌詞もありましたが、BTSはそのあと躍進して、ビルボード1位を何度も取っています。

その上、ジョングクさんは個人でもソロ曲『SEVEN』で大成功をおさめました。

きっと今のジョングクさんなら「君の写し絵になりたい」という思いはなく、自分という存在に胸を張っているのではないかなぁと感じたのでした☺️

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